2014/09/29

Lifeメール、特別編Podcast「なぜ僕は『嫌われる勇気』にハマるのか」

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R.N. とものり


アドラー心理学の本を読むのは初めてでしたが、『人を動かす』や『史上最強の人生戦略マニュアル』のようなアドラーの影響を受けた(と思われる)本を読んだことがあったので、再確認する感じでスムーズに読み進めることができました。時折おかしなテンションを見せる「若者」にはつい笑ってしまいましたが(p99のひまわりとへちまのくだりとか)


不思議に思ったのは、「現在の自分を語る際にトラウマを持ち出すのは逃げ」「承認欲求を満たそうと他人の期待に過度に応えようとするのは自分の人生を生きていないのと同じ」「人を褒めるのは相手を操作しようとしているから」というような耳の痛い指摘が続くにも関わらず、本書の評価が総じて高いように感じられることです。


塚越さんの「巷にあふれる自己啓発本とは一線を画する」と評価に同意しますが、同時に読んでいてかなり辛くなったり考えさせられたりする本でもあり、手放しに「良かった、感動した!」といった感想にはなかなかならないような気がします。巷にあふれる有象無象の自己啓発本と同じような、「自分をアゲる」ためのエナジードリンク的な消費をされているのであればもったいないなと思いました。


熱のこもったPodcastの配信を楽しみにしています。


p.s. 1

『史上最強の人生戦略マニュアル』を読めば、「アドラーは共同採石場である」というのはこういうことか!と納得すると思います。トラウマの否定について丸々一冊書かれていますが、アドラーの名前は一切出てきません。


p.s. 2

40万部突破ということで様々な人がこの本を読んでいると思いますが、「毒親」というキーワードで親子関係や自分について語る人がどんな感想をもったのか気になります。

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