2013/02/11

フローレンスに寄付しようと思って考えた事 -費用対効果の範囲と寄付の習慣-

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NPO法人の、フローレンスの活動に注目しています。
フローレンスは、子供が風邪を引いたりして看病が必要な時に一時的に子供を預かる「病児保育」という分野で注目されている若いNPOである。代表の駒崎氏がとても面白く、twitterでフォローしているし、ブログもこまめにチェックしている(最近はテレビにもよく出演されているので知っている人も多いかもしれない)今だに「標準家庭」を基準とした保育行政は明らかに間違っていると思うので、彼の活動は本当に素晴らしいし価値のあるものだと思う。

フローレンスのホームページによると、ひとり親家庭にもフローレンスを利用してもらえるよう、サポート隊員(寄付会員)制度というものがあり、月1050円から支援することができる。クレジットカードで簡単に支援することが出来るし、一日あたりの負担金額は、たったの35円である。興味があれば寄付をしてみてはいかがだろうか。



と、いかにも意識高い感じの記事であるが、話はここで終わらない。実は、フローレンスに寄付をしたことがないのである。駒崎さんがテレビで熱く話している姿を見て好感を持っているし、著書は何冊か読んでいて主張には同意することも多く、応援したいと思っている。それでもなかなか「寄付する」ボタンを押すことが出来ない。

すでに書いたとおり、月にたった1,050円である。年間にして12,600円と考えると少し高いが、払えない金額ではない。「Hulu(12,000円/年)」には加入しているし、「津田大介メールマガジン(7,680円/年)」を購読し、「ゲンロン友の会(10,500円/年)」に入会していることを考えると、定期購読的なものに抵抗があるわけではなさそうである。

色々考えた結果、自分の費用対効果の「効果」の中に、寄付はまだ含まれていないのだと気がついた。一言でいえば、損した気分になるのである(費用に対する「効果」が返ってこないように感じられて)。だから「寄付する」ボタンを押すことができない。
つまり、「まったく見ず知らずの人のために寄付をする」というのは「費用対効果の許容度」を超えている。(範囲の外にある。と言った方が正確かもしれない)


「自分がそれを直接利用することがなかったとしても、セーフティネットを広げ、弱い人に優しい社会を作ることは、回り回って住みやすい社会を作る事になる。」
という考えは理解できるものの、なかなか身銭を切ることができない。
お金は1万円であれば1万円分の、食べ物なり、電化製品なり、サービスなりと交換する事ができる。どうしても1万円を寄付する事による、交換のイメージが浮かばないのである。。。

モノそのもの(車とかハイブランドのバッグとか)が重要。という価値観は卒業しているし、モノは少なめに、経験に重きを置きたいという風に考えてはいるものの、自分の費用対効果の範囲は思ったより狭いのだなという事を知った。

----- ここまでが2012年の末に書いた事 ------↑

(下書きだけして公開しなかったので)

↓----- ここからが2013年2月に追記したこと ------

費用対効果という言葉の範囲を少し広げる。

自分にもできる事として、「自分のため」だけではなく、「親しい人を喜ばせるため」にお金を使う事をやってみようと思って、おすすめの書籍やメイド服をAmazonで贈ったりしています。
googleの20%ルールの、お金の使い方版みたいな事ですね。
少し悩みはするものの、3000円寄付するよりは、3000円のプレゼントを贈る事の方が抵抗がありません。
思いのほか喜んでもらえるので、次は何がいいかなといったワクワク感もあります。(裏があるんじゃないのかと勘ぐられる事もたまにありますがw)


そしてついに・・・

この記事を書くのためにフローレンスのWebサイトを見ていたら、「ふくしまインドアパーク」という東北支援活動のページをみつけました。
フローレンス本体には継続的な寄付しかありませんでしたが(2013年2月現在)、こちらでは継続的な支援のほかに一回限りの寄付ができるようです。
これなら気軽にできると、試しに1000円寄付してみました。(決済ボタンを押す手はプルプルしていましたが・・・たった1000円なのにw)

小さな成功体験の積み重ねが少しずつ活動範囲を広げていくように、「費用対効果」の範囲も少しずつ広げることができればいいなと思っています。

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フローレンス
ふくしまインドアパーク
グラハム・ヒル「ものは少なく、幸せは多めに」



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