2012/08/11

人生の無限の選択肢

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人生には無限の選択肢があり、無限の可能性があるけれど「一本の道しか選ぶことができない」というジレンマ。
そして、過去に戻ってやり直すことはできない。
どうしても「あの時違う選択をしていれば」という思いが頭から離れず、過去に囚われてしまう。
また正しい選択を選ぼうとするあまり、選択肢の多さに身動きが取れなくなる。
仮にパラレルワールドが存在して、あの時最善の選択肢を選んだ自分が存在するとしても、その世界に移動する事はもちろん認識することすらできないのだから気休めにもならない。

選択肢が多すぎることで身動きが取れなくなることはよくある。
例えばこれからジャズを聴き始めようと思ったら、圧倒的な歴史と作品の量に圧倒されて何から手をつけていいかわからなくなるだろう。(口うるさい古株のジャズマニアと話すのも面倒だ)
自分の選び取った選択肢が明らかに間違いだったとしても、過去にさかのぼってやり直すことはできない。
そういう意味ではどの選択肢も正解であったかのように行動するほかない。
その結果を受け止めて、これから何をするかにフォーカスする必要がある。
反省して経験から学ぶ事には価値があるが、過去を悔やむことは時間の無駄だ。
過去が未来に影響を与える事はないが、過去について後悔している場合は別である。
常に「今ここ」をスタート地点として、すべてを始める勇気がいる。

中には過去につらいことがあって、今の思考に悪い影響を与えている人もいるだろう。
つらい経験をしたことには心から同情するし、多くの場合あなたは悪くない。
ただ、あなたが20代の若者でもない限り、過去の出来事に縛られていることを肯定する事はできない。
過去は変えられないが、過去とどう向き合うかは今のあなたが選択することができるし、できないのならできるように訓練し、成長するべきだ。もう大人なのだから。

点と点をつなぐというスティーブジョブズのスピーチはとても素晴らしいけれど、
「その時は何の役に立つか分からなくても、振り返ればすべてが意味のあることだった。人生に無駄な経験などない。素晴らしい!」という話では決してない。
「点と点がつながることを信じて、一見無駄だと思えることでも恐れずに様々な事に挑戦しなさい。現在の視点から未来を見通して行動することなど誰にもできはしないのだから。そうすることでしか未来は作られない」という逆説的なジョブズからのメッセージだ。

無限の選択肢の中から、ひとつを選びとる勇気を。
過去を振り返っても、後悔しない強さを。
運命を信じて一歩を踏み出す事ができれば、未来をつかみ取る事ができる。




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